がん早期発見
 

 

 

■がん早期発見と動脈硬化予防

 

 

動脈硬化予防とがん早期発見はなぜ大切なのでしょうか?

 

下のグラフは、2006年の日本人の死因割合です。

 


 

心疾患と脳血管疾患の死亡者数を合わせると約30%

になります。これらの病気の多くは動脈硬化が原因と考えられます。動脈硬化は病気がなくとも年齢とともに進んでいきますが、

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などにより進行が早まる事が知られています。これらの疾患の予防あるいは、

早めの治療が動脈硬化予防に有効と考えられています。

 

下の図は、脳卒中の患者さんの危険因子の頻度を示しています。高血圧症は64%で、高血圧症は、脳卒中最大の危険因子という事が

できます。その他、喫煙、糖尿病、高脂血症なども重要なことが分かると思います。

 

Arima H,et al:Arch Intern Med 2003:163:361〜366より作図

 


日本人の死因の1位は悪性新生物(がん)で約30%を占めています。

がんによる死亡を減らすには、現時点では、がんの早期発見に重点を置かざるを得ないようです。

ところで、一般的に、がんの予後は、治療5年経てからの生存率で表します。

それを5年生存率といいます。また、治療時の病気の進み方をステージT、U、V、Wと表します。

つまり、ステージTはごく早期で、ステージWとなるとかなり進行しているということになります。

下の表は胃がんの5年生存率ですが、ステージTは約90%ですが、ステージWとなると

約20%と落ち込んでいます。がんの早期発見の大切さをご理解いただけると思います。

 

胃がん治療ガイドラインにある1991年

日本胃がん学会全国登録の各病期別5年生存率

ステージTa

93.4%

ステージTb

87.0%

ステージU

68.3%

ステージVa

50.1%

ステージVb

30.8%

ステージW

16.6%

 

 

 

 

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